すしの歴史・文化
その45
2009.12.18
はい、松百ずしの話です。「松百」とは、能登半島にある地名です。
名前だけは有名であるにもかかわらず、中身は不詳。はっきり「中身はこれである!」と書いておいてくれればいいものを…。おかげで地元でも「アユだ」「イセゴイ(ボラ)だ」「ヤドカリだ」などと噂され、その余波は江戸にまで及びます。いわく「蛇のすし」だと。
たしかにタツノオトシゴだとする伝説が、地元にはあります。タツノオトシゴの別名は「蛇の子」。たから松百ずしとは「蛇の子のすし」…、であればよかったのですが、伝わるにつれ「蛇の子」の「子」が落とされて「蛇のすし」になってしまいました。
悪いことに、江戸の街には「蛇」のすしを連想させるものがありました。めずらしいものの代名詞として「蛇のすし」がありましたし、実際に食べた人の感想 まで書かれる始末。もちろんこんなものは実話ではありませんが、実際に「蛇の目ずし」というすし屋がありました。ですから、蛇をすしにした「松百ずし」が ある、と噂されたのですが…。
「すし屋のカウンターにて」編
2009.12.18
「ねじり鉢巻き」というのは、一見いさましく、また威勢がよいようにも見えますが、あまり「衛生的」とは思えません。だからでしょうか、手ぬぐいは、今のすし屋ではほとんど見られません。皆さんのごひいきのすし屋さんはどうですか。
鉢巻きというのは前から巻いて後ろで止めるもの。運動会で巻くタイプのものですね。ねじり鉢巻きのように後ろから巻いて前頭部で止めるものは、「むこう 鉢巻き」といいます。念のため。ついでにいっておきますと、すし屋がまだ売り歩いている頃、頭には手ぬぐいを巻いていたようです。ねじり鉢巻きではなく、 大尽(だいじん)かぶり。別名「吉原かぶり」と呼ばれるもので、色っぽい街に出入りしていたことがうかがえます。
本当にめずらしくなった手ぬぐいですが、時々、もらうことがありますね。「○○ずし、オープン記念」なんかで。あれ、いったい、どう使えばよいのでしょう。
その活用法、次号にて紹介しましょう。








