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日比野日誌

全国の郷土ずし紹介

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 今回はサンプルの話です。ほら、入り口のところに飾ってある、あの「見本」ですよ。あれ、日本だけのものだそうで、「外国人が日本土産として持って帰りたいもの・ベスト10」に堂々入賞するものだとか…。ことばがわからなくても、「ニギリ トクジョウ」がどんなものかわかるのですから、すごく便利なものですよね。
 もともとは「ろう細工」と言って、蝋で作ったものでした。ズシンとした外観で、どことなく「作り物」という雰囲気がありました。中には年月が経って、夕陽に当たって色あせて…、おまけにホコリなんぞがかぶっている…、などというものもあったのではないですか。
 ところが今は、ビニール製のものが多くなりました。軽くて色落ちしない。汚れれば雑巾で拭くもできます。でも、まだ言う人は「ビニールのろう細工。う〜ん、がんこ者。
 なお、お値段ですが、当博物館でもミニチュア品がお土産用で売ってます。それから創造してみてください。もちろん、本物のおすしの方が、安いですよ。

*その47*

2010.01.26

 江戸幕府に献上されていた数々のすしですが、その名声が終わる時がやってきます。そう、幕府がなくなる時が来たのです。そう、明治維新です。
 一番の権力者に食べていただく、それは大変な名誉です。だからこそ、将軍様への献上ずしは高貴なものであったのです。ですが、その権力者か変わっちゃう。幕府はなくなり、この世で一番偉い人は天皇になってしまったのです。
 当然、幕府への献上は終わり。それまで献上ずしに携わっていた人は、その代わりを見つけようとします。あるすしなど有栖川宮家、すなわち皇族に贈ることにしました。
 が、宮家は「すしなどいらない。代わりに糀漬けを送りなさい」と。つまり、発酵させるすしなど、上流階級の間でも、時代遅れになっていたのです。
 結局、幕府が倒れると同時に、献上ずしの製法自体も消えてゆくことになるのです。

*サバずし*

2010.01.26

47-147-2皆さん、「オコナイ」ってご存じですか?
オコナイとは滋賀県、特に湖北地方に独特な行事だと言われています。1月から3月にかけて集落ごとに行われるもので、神様や仏様に五穀豊穣を祈るためのものです。ただ、やり方は千差万別。大きなたき火を炊いたり、ワラで大蛇を作ったり、餅をついたり…。まさに、さまざまなことがオコナわれます。

滋賀県長浜市高月町磯野。ここの赤見神社でもオコナイが、2月15日に行われます。

磯野のオコナイは、鏡餅を神社に奉納するものです。しかし、最大の特徴は女装。つまり、給仕料理方という役の男性一人が、華やかに化粧することで有名な祭りなのです。

本来オコナイは男の祭りであり、女性の参加を認めていません。それなのに、なぜ女装するのでしょうか。かつてはお嫁さん本人が奉納しましたが、歩かせるのは気の毒だとか道中ひやかされてかわいそうだとかいう理由で、代役を立てるようになったそうです。

さて、この行事のメインではありませんが、直会(宴会)が行われます。もちろん、式次第に沿ったもので、儀式の一部なのです。午後3時に配膳が完了し、直会はスタート。以後は5時半まで続きます。

途中、3時40分に鯖ずしが出ることも「お決まり」です。発酵させたサバのすしを、参加者全員が食べる…。この行事の、知られざる一面です。

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