日比野日誌
全国の郷土ずし紹介
暑いですねぇ。こんな時に「幽霊ずし」。
なんか薄気味悪そうでしょ。見た目も、のっぺりと白いし・・・。
この名前がユニークなすしは、山口県でも瀬戸内側で作られているもの。
昔は「白ずし」、つまり何も混ざっていないすしご飯だけで、どれを箱ずしや押し抜きずしにしたのでした。
あまりにもできあがりがシンプルだから、その上に何かあしらおう。
夏場だったらヤナギの葉が涼しげだから、ヤナギの葉っぱを1?2枚置こう。
ヤナギだったら幽霊だ・・・。これが「幽霊ずし」の語源とか。
そのうち、食べられないヤナギの葉よりも食べられるサンショウの葉やキュウリの方がよい、と変化が。
今では、ハマチなどの酢締め魚を乗せますし、
シイタケやデンプ、錦糸卵もはさむこともあり、豪華版の「幽霊」ですね。
写真の折り詰めは、地元のお持ち帰りのすし業者が地元限定で売り出したもの。
一見すると「白ずし」ですが、中にサーモン、エビ、以下、アナゴなどが入っている超高級品。
どこが「幽霊」だと言われそうです。
ま、飽食の世の中。昔の世の中を語り継ぐには、このすし、お役に立ちそうで・・・