日比野日誌
すしの雑学
今までここで、いろんなことを紹介しました。
「へぇ〜」と思ったことも多いでしょうが、すし屋に対する誤解があることを知った方々も多いことでしょう。
今日は、すし屋の客について、です。
概して、すし屋はすしを食べるところ。
酒が飲みたい、とか、彼女を口説きたい、などという本来の目的以外で訪れるのはやめましょう。
あとは、自分に正直に、「今日はいくらしかないから、その範囲で」と言えばいいんです。
2カンづけがいやだったら「1カンずつでね」と付け加えて。
お酒は、ほどほどに。ここに紹介したさまざまな雑学など、決してひけらかさず。
あくまでも、すしの味と会話を楽しむんです。
どうにもこうにもガマンがならない店だったら、最初の1カンだけで店を出ましょう。
そのときは「バカヤロー、二度とくるけぇ!」と腹の中では思っていても、
口では一言、「ごちそうさま」。「引き際」だって大切です。
その店はその店で、すしを楽しんでいる人もいらっしゃるわけですから。
客からも店からも好かれる、スマートな客。それがすし屋のいい客です。
「すしの歴史・文化」と「すしの雑学 〜「すし屋のカウンターにて」編〜」は、今回をもって終了させていただきます。 次回からは「すしとあの人」。古今の人物とすしとの関係を、楽しい文面でお届けします。 |