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  4. 「すし屋のカウンターにて」編 *その29*

日比野日誌

すしの雑学

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すしダネをたくさん並べたガラスケース、通称「ネタケース」は、おすし屋さんの代名詞のようなものですね。豊富なタネが入っていると、こちらも威勢がよくなって、注文を重ねてしまいそうです。
しかし、この「ネタケース」、その普及は意外に新しくて、戦後のことでした。例の「常陸屋の小林某」のアイデアだといいます。空襲で焼けた店を再建する 際に、カウンターと子上がりの「ドッキング」形式の店舗設計とともに、電気仕掛けのネタケースも広めていったのです。これが世の好評を得たことは、言うま でもありません。
もっとも、ガラスケース越しにすしタネを見せることは、戦前からあったことでした。ただしそれはサンプル的に見せてあるもので、注文を受けると、そのケース内の「サンプル」には手をつけず、それと同じタネを、冷蔵庫から出してくるというものでした。

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