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  4. 「すし屋のカウンターにて」編 *その25*

日比野日誌

すしの雑学

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今度は、屋号編、「弥助ずし」編、です。弥助。読めますか。「やすけ」。これは、人の名前です。『義経千本桜』という芝居の中に出てきます。それではこの話について、お話ししましょうか。
この本が生まれたのは、江戸時代の半ば。延享年間のことでした。当代きっての戯作者、今でいうシナリオライターであった竹田出雲(2代目)が、他の2人 と組んで作ったものでした。人形浄瑠璃で初演され、次に歌舞伎でも演じられて大好評を博した義太夫節で、現在でも盛んに上演される名作です。
ドラマは、平安末期の源平期が舞台。「弥助」というのは、吉野の山奥にあるすし屋で働く作男の名。しかし、それは世を忍ぶ仮の姿で、実は、源氏の追っ手 から逃れて落ち延びている平家の雄・平維盛でありました。どうせお話の中だけの世界のこと、ではおさまりません。「弥助」というのはすし屋の元祖みたいな 意味を持たされて、屋号に使われることが多くなったのです。

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