日比野日誌

すしとあの人

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すしとあの人・94 「西郷隆盛」

昨年の大河ドラマでは、大好評でしたね、西郷隆盛。演じた俳優の力もあるのでしょうが、凛々しい様子がしっかり出ていました。

でも、一般人にはなじめないのが、鹿児島弁ではなかったでしょうか。アクセントもそうですが、ことばも独特のものがあります。「私」が「おい」、「あなた」が「おはん」、「ダイコン」が「デコン」くらいはわかるとして、「ごわす(ございます)」とか「しやんせ(しなさい)」とか、あげくには「やぞろし(うるさい)」とか「ねっかい(全部)」とか「てげてげ(いい加減)」とか。「握りずし」は「にぎいずし」だそうです。

このように、鹿児島出身者はことばでわかってしまうのでした。街の居酒屋で、隣の部屋から聞こえてくる声で、隣室には「薩摩もん」がいると知った江戸っ子。酔った勢いでさっそくからかいはじめる、というのが、落語「棒鱈」です。

女中から「お好きなものは?」と聞かれて、薩摩武士たちは「えぼえぼ坊主のそっぱ漬けと赤ベロベロのしょっぱ漬け」と答えます。女中が驚いたことはいうまでもありません。意味が、まるで通じなかったからです。

「えぼえぼ坊主」とは「タコ」、「そっぱ漬け」とは「三杯酢」、「赤ベロベロ」とは「マグロ」を意味するものでした。「しょっぱ漬け」とは「しょうゆ漬け」をいいますが、落語では「刺身」となっています。この落語が作られた時代は、まだなまのマグロは食べる習慣がなく、刺身のマグロといえば「しょうゆ漬け」を指していたのです。

この「赤ベロベロのしょっぱ漬け」が大好物だったのが西郷隆盛。今は料亭に姿を変えていますが、かつてあった「天狗鮨」という店に来て、これのすしを注文したといいます。「漬けのマグロのすしを握ってくれ」というよりも、「赤ベロベロのしょっぱ漬けのにぎいずしを、握りたもんせ」といった方が、きっと凛々しく聞こえますよ。

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