日比野日誌

すしとあの人

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すしとあの人 12月号 93 「遠藤周作」

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平成20年(2008年)、長崎で一軒のすし屋が店を閉めました。

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「とら寿し」。

ご主人はまだ70歳でありましたが、

「集中力がなくなって、このままじゃお客に迷惑がかかる」との決心で、廃業を決めたそう。

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このことばからもわかるように責任感が強い人で、商売だって同じ。

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魚は「入った時が食べる時」で、海がしけていれば、店なんか休んじゃう。そんな人でした。

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この店は、作家・遠藤周作のお気に入り。

小説「沈黙」に登場する店で、取材のために長崎まで来た時からのつき合いだそうです。

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もっともここのご主人は、もともとが東京の大学へ行ってた人。

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長崎へ帰ってからも東京の劇団とは縁があり、

20代の頃には遠藤の主宰する劇団「樹座(きざ)」で、「ウエストサイドストーリー」の舞台を4回も踏んだといいます。

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「沈黙」に登場して以来、時々はこの店を訪れて、小説「砂の城」にも再び出ました。

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遠藤のお気に入りは五島灘でとれた一本釣りの黄アジで、脂の乗り加減は絶妙でした。

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友人の山口瞳など、このすしがあると聞くと、東京から夜行列車で乗りつけたとか。

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遠藤が愛したすしには、フナずしもあります。

こちらで欠かせないのは、滋賀県高島市の「魚治」。

老舗のフナずし屋です。

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6代目主人が別邸を建てた際に、

たっての願いで遠藤周作に庵の命名を願い出たところ、遠藤は快諾。

それが「湖里庵」でした。

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「湖里庵」は静かな静かなところで、入ると、さっきまでの日常はなくなり、別世界です。

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こんなところで泊まってみたい、

という人も多く、宿泊も受け付けています。

でも、1日1組しか泊まれないとか。

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「遠藤さんは、鮒ずしが売れんようになった頃に来はりますなぁ」。

「湖里庵」のご主人がいいます。

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フナずしを登場させた小説が出てからしばらくたって、

フナずし屋に客足が少なくなった頃、またどこかの雑誌にフナずしのことを書くのだそうです。

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