日比野日誌

すしとあの人

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「山崎方代」

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知ってますかぁ、この人。

ってゆうか、読めますかぁ?

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「やまざきまさよ」さんじゃありません。

「やまざきほうだい」。

男性ですよ。山梨県出身。昭和初期の歌人です。

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歌人といいますと、むずかしいことばでいいくるめて、結局「何いっとるのか、理解できん!」ということも多いでしょうが、

山崎方代は全く逆。

文語ではなく口語体。

ごく普通のことばをあやつり、わかりやすい光景を描きながら、

ふとその隙間から見える心の揺れ動きを詠んでいるのです。

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ふるさとの 右左口郷(うばくちむら)は 骨壺の 底にゆられて わがかえる村

妹の ささよが死んで 五十年 天から雪が こぼれきにけり

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「方代」ってのは本名です。

若いころはペンネームも使ったのですが、戦後はほとんど本名を使って作品を完成させました。

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「方代」って変な名前でしょ?

これは彼のお父さんによる命名で、「行きたい放題、死にたい放題」の「放題」から取ったそうです。

子どもに8人も恵まれたけれど、5人を亡くしてしまった、あぁ~畜生! 勝手にしろ! ってな気持ちですかねぇ。

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ペンネームとともに一変したのは作風でした。

のちに「漂泊の歌人」といわれるように、彼は路傍の暮らしを好みます。

それは15世紀のフランスの文人・フランソワヴィヨンを傾倒していたことに関係しているのかもしれません。

ヴィヨンは殺人や恐喝を犯す一方で、すぐれた詩で、われわれの官能をくすぐらせます。

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そんな彼が、戦後見た風景でしょう。

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おから寿司 水と一緒に のみおろし 売られ行く娘に マフラを投げる

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家が貧しいがゆえの身売り。

もう家族とは食べられないかもしれぬごちそうは、おからを使った貧しいすし。

ようやく別れの決心がつき、そのすしを、水で飲み込む。

元気そうに出てゆく娘に、家族として、最後のできることは、「風邪ひくなよ」と心の中でいって、マフラーを投げてやること…。

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この「おから寿司」が効いてます。水と一緒に飲み込む場面は、泣かせます。

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