日比野日誌
全国の郷土ずし紹介
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ナマズの旬っていつなの?
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私たちはかば焼きをイメージしますので、冬場の脂がしっかり乗ったやつ、と答えがちですよね。
でも、ある本によれば、本当は春から夏なんだそうです。
その理由は、秋のナマズはめちゃくちゃまずく、冬は冬眠しているからダメだ、と。なんじゃ、そりゃ。
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ここではすしダネですから、あの「炭火の上でジュージュー」なんてのは、ちょっと脂っこくて断念しましょう。
さっぱりと、脂が落ちてた方がいですね。
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そのナマズ。
日本じゃ地震を引き起こすとかいって食用にすることは少なかったようですが、けっこう食べてたんですよね。
霞ヶ浦とか濃尾平野の輪中地帯とか、低湿地のたんぱく源としては貴重でした。
でも、調理法は焼き物、揚げ物…。
すしはありませんでした。
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ところが、今日、ご紹介するのは、天下の小麦地帯の群馬県です。
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ただ全部が全部、小麦を作っていたのではなく、わずかですが、水田ができるところがあります。
「鶴飛ぶ姿の群馬県」の「鶴の頭」の部分は邑楽郡板倉町。
電気にゆかりの深い雷電神社の神様は、お使いにナマズを使うとか。
町は「ナマズの町」で町作りをしています。
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人気の新作・ナマズの握りずし。
なまぐささも泥くささもまったくない、大変上品な味です。
もちろん、いわれなければ、まず気がつきません。
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